1.「アムステルダム2013」記念年のイベント

     
Inauguration

ウィレム=アレクサンダー新国王の誕生

2013年4月30日、オランダ国中が見守る中、ウィレム=アレクサンダー皇太子(1967-)がベアトリクス女王(1938-)から王位を継承し、新国王に即位しました。19世紀に君臨したウィレム3世(1817-1890)以来、123年ぶりとなる男性国王の誕生です。オランダ王室と親密な関係にある日本の皇室からは、皇太子ご夫妻も参列し、即位式の様子は日本でも大々的に報道されました。

王宮前のダム広場には2万5千人を超える市民が集まり、バルコニーに登場した新国王夫妻とベアトリクス前女王は、祝福と喝采に包まれました。レセプション後に行われたアイ湾での水上パレードも、水の国オランダならではの演出です。オランダ王室、そしてオランダ国民にとって2013年は、晴れやかな門出の年となりました。

>> episode 1 王冠をかぶらないオランダの王様

>> episode 2 国民に愛されるオランダ王室

「アムステルダム2013」 記念年のイベント

新国王誕生の華やかな祝賀ムードは、アムステルダム各所の記念イベントへと引き継がれました。2013年はアムステルダム市にとって記念すべき節目の年で、多彩なイベントが催されています。「アムステルダム2013」と題された記念年の柱は、2010年に世界遺産に登録された旧市街の運河地区です。17世紀の運河創設から400周年を迎え、夏には運河フェスティバルや水上コンサートが開催されました。

他にも、アムステルダム国立美術館のリニューアルオープン、ゴッホ生誕160周年、ゴッホ美術館開館40周年、コンセルトヘボウ創立125周年、王立動物園アルティス開園175周年、アムステルダム植物園開園375周年など、一年を通して喜ばしい行事が続きます。

ミュージアム広場

オランダ芸術文化の中心地、ミュージアム広場にとっても、2013年は特別な年となりました。アムステルダム国立美術館、アムステルダム市立美術館、そしてゴッホ美術館が、相次いでリニューアルオープンしたのです。2003年以降、修復工事に伴う休館や一時移転が相次いでいましたが、2013年の5月1日、ゴッホ美術館の再オープンをもって全ての美術館が見学可能となりました。かつての賑わいを取り戻したミュージアム広場の、新しい顔をご紹介します。

 

>>2.アムステルダム国立美術館 10年ぶりのリニューアルオープン に続く

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